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【初めに】


このサイトはアストメリア国防軍についての詳しい解説や最新情報発信等を行っているブログです。



【最新情報】


2017/08/24 登場! 新型主力戦車!を掲載しました。



【記事リスト】


No.21
―登場! 新型主力戦車!―
No.20
―それは究極の防空システム―
No.19
―時には最先端技術が足を引っ張る事もある―
No.18
―第1機甲旅団の火力は低い?―
No.17
―通尊民主主義人民共和国とアストメリア共和国の関係―
No.16
―【速報】火器トライアルの結果が発表―
No.15
―第1機甲旅団が変わる? 巷の噂を聞いてみた!―
No.14
―新設された陸軍特殊部隊に迫る―
No.13
―STUD SYSTEMS社がレゴネシア陸軍の火器トライアルに参加―
No.12
―レゴネシア民族連邦軍が駐留?―
No.11
―軍用犬を導入したアストメリア陸軍―
No.10
―編制が完了した第1機甲旅団の概要―
No.9
―【検証】アストメリア国防軍は核兵器を保有しているのか?―
NO.8
―最強!? 第1機甲旅団隷下の歩兵連隊―
No.7
―悪名高き死の商人? STUD SYSTEMS社―
No.6
―アストメリア陸軍の機械化歩兵小隊について―
No.5
―アストメリア陸軍が考案したACE概念について―
No.4
―再編が進むアストメリア陸軍の最新編制―
No.3
―アストメリア共和国の同盟について―
No.2
―アストメリア共和国建国の歴史とデクタニア国との関係―
No.1
―アストメリア共和国とはいかなる国家か―









※当サイトの内容は、管理人がLEGO作品を作る上での設定を公開する架空の物であり、実在する企業、団体などとは一切関係ありません。
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2020-12-31 : 未分類 : コメント : 0 :
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登場! 新型主力戦車!

 アストメリア陸軍の戦車と言えば、機動力に長けたウォーハウンド機動主力戦車と生存性に長けたウォークーガー高生存性主力戦車の2種類がある事は、アストメリア軍に詳しい読者の諸君なら既にご存知だろう。しかし、この度そんな2両の後継となる新型主力戦車が公開された。連載第21回目となる今回は、華々しいデビューを飾ったこの新型主力戦車について早速記事にしたい。

レゴ 新型戦車
写真は特別に許可をて得て筆者が撮影した新戦車。アストメリアの戦車らしく小型で低シルエットだ。





 今回導入された新型戦車は、アストメリア陸軍がIMBTプログラムとして開発していた戦車だ。IMBTプログラムは、要約すると既存のウォークーガー高生存性主力戦車とウォーハウンド機動主力戦車を統合、両者の良いとこ取りをした新型戦車を配備し、運用の効率化を図る計画と言える。それがこの度開発完了し、晴れて部隊配備となった訳だ。ただし、現段階では予算の関係もありウォークーガー高生存性主力戦車が配備されていた第1戦車小隊に配備されたのみであり、第2、第3戦車小隊はしばらくはウォーハウンド機動主力戦車を使い続けるであろう。

 さて、ここで最近のアストメリア陸軍の戦車史を簡単に振り返っておこう。第2世代主力戦車として配備されていたウォーボアー主力戦車の後継としてウォークーガー高生存性主力戦車が先ず開発された。このウォークーガーはその名の通り乗員の生存性に重点を置いた設計となっており、フロントにエンジンがあるなど主力戦車としては特異な設計であった。しかし、その分車体が大柄であり、アストメリア陸軍内では機動性に難ありと評価されていた。もっとも世界的に見ればむしろ小型な方で機動性も良好な戦車であった。開発陣からすれば厳しい評価であろう。これは軍内部で防勢の時は良いが、いざ攻勢に転換した際の機動力が不足しているのではないかと問題視されたのだ。そこでアストメリア陸軍はウォークーガーの調達を早期に打ち切り、配備部隊も第1戦車小隊に限定した。また、これに伴い機動力に優れた新型主力戦車を配備する事を決定し、第2、第3戦車小隊向けにウォーハウンド機動主力戦車が開発されたのであった。

 以上が簡単な最近のアストメリア陸軍の戦車史だ。2種類の戦車を運用する事でお互いの短所をカバーして問題解決! ……とはならなかった。いざ運用を始めると、設計のが大きく異なる2種類の戦車は、整備の方法も全く違えば交換用部品の調達も当然2系統となり、整備面での負担が非常に大きかった。また、性能が異なる両者は、ウォークーガーに出来てウォーハウンドに出来ない事がある(またはその反対)など、戦術の幅を狭め運用上の問題も生じてしまった。
 事態を重く見た軍上層部は、直ぐに両者を統合し主力戦車を1種類に絞る事を検討し始めた。こうして前述のIMBTプログラムが作成され、折角配備した戦車を更新しようと言う非効率的な計画はスタートしたのであった。こんな非効率的な計画が実現したのは、整備や運用の問題もそうだが、軍上層部から現場の戦車兵まで、多くの軍人がコンパクトで機動力も高く、それでもって生存性も高い戦車に強い憧れを抱いていたからであろう。人命を優先する傾向が強く、一度は占領されるも逆襲によって国土を取り返してきた歴史のあるアストメリア陸軍において、生存性と機動性はやはり重要なファクターなのだ。

 しかし、開発はそうすんなりとは進まなかった。フロントエンジンによる生存性の向上と小型車体の組み合わせが予想以上に難航したのだ。このようなコンセプトの戦車は世界でも類がなく(アストメリアの兵器は個性的なのが多いので大体いつもそうなのだが)、レイアウトの関係もあり既存の技術では実現不可能だった。そんなこんなで開発は滞り、計画の中止も一時期検討されたが、上層部と現場の兵士達の統合戦車への熱意は並々ならぬ物ではなかった。上層部は砲塔はウォーハウンドの砲塔を流用するなどコスト削減してますよと、財布を握る財務省を説得し、開発チームは物理的に難しかった問題を、アプローチ方法を変えるなど試行錯誤の末に解決した。こうして数々の問題を乗り越えて夢の新型戦車――ウォードラゴン統合主力戦車は誕生したのだ。
 気になる性能であるが、最新戦車なので軍事機密かと思いきや主要なデータは開発元のSTUD SYSTEMS社のホームページにて公開されている。なので気になる読者はチェックしてみよう。また、詳細は判明次第当ブログにて記事にしたい。……ところで、最新戦車を直ぐに売り出す辺り開発費の回収にやっきになっているのだろうか?

 そうそう、それと今回のウォードラゴン統合主力戦車の開発は、現在進められている第1機甲旅団、通称機龍旅団の再々編にも大きく関わっているのだが、その辺りはいずれ再々編の全容が明らかになった時にまた解説するとしよう。











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2017-08-24 : 陸軍関連記事 : コメント : 28 :
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それは究極の防空システム

 アストメリア陸軍が防空に力を入れているのはミリタリー好きな読者の皆さんなら既にご存知だろう。連載第20回目となる今回は、そんなアストメリア陸軍が誇る地対空ミサイルシステムである「ウォークロコダイル広域防空ミサイルシステム」を紹介したい。

 ウォークロコダイル広域防空ミサイルシステムは、半国営民間軍事企業のSTUD SYSTEMS社によって開発された文字通り広範囲をカバー出来る最新鋭の地対空ミサイルシステムだ。空軍を頼りにしないアストメリア陸軍が構築する多層防空システムの最も外側(第1段階)を担う防空システムであり、複数の構成品によってシステムは初めて機能する。先ずはそのシステム構成品から見て行こう。





【ミサイル運搬・発射車両】
レゴ 地対空ミサイル ウォークロコダイル1
 ミサイル運搬・発射車両は、ウォークロコダイルが運用するミサイル本体を搭載した車両だ。車両後部に6本の角型キャニスターを搭載しており、このキャニスターの中に1発ずつミサイルが入っている。発射時にはこれを90度近くまで起立させ、ミサイルもほぼ垂直に発射する為、360度の交戦能力と狭い場所での射撃が可能である。場合によってはビルの合間から発射する事も出来るだろう。



【射撃管制レーダー車両】
レゴ 地対空ミサイル ウォークロコダイル2
 射撃管制レーダー車両は、主にミサイルの誘導を行う為のXバンドAESAレーダーを搭載した車両だ。搭載レーダーの探知距離は数百キロからビームを絞れば"1000km以上先の目標を追跡出来る"と言われ、BMD(弾道ミサイル防衛)時には弾道ミサイルの追跡からミサイルの誘導まで担当する。なお、射撃管制レーダーではあるが360度の捜索も可能である。



【捜索レーダー車両】
レゴ 地対空ミサイル ウォークロコダイル3
 こちらの捜索レーダー車両は、主に敵機の捜索を行う為のSバンドレーダーを搭載した車両だ。レーダーは射撃管制車両と同じくAESA式である。周波数の違いからこちらの方がサイズが大きく、走行時はアンテナを折り畳む所が特徴だ。こちらも非常に高性能なレーダーであり、数百キロの範囲に点在する数百の目標を検知できるとされている。また、射撃管制レーダーが捜索能力を持つのと同様に、捜索レーダーでありながらミサイルの誘導能力も有している。



【統合指揮管制装置】
レゴ 地対空ミサイル ウォークロコダイル4
 統合指揮管制装置は、いわゆる管制装置であり、システム全体の統括を行い、どの目標に対してミサイルを発射するかなど決定する。つまりシステムを人間と考えれば、射撃管制レーダーは眼であり、捜索レーダーは耳であり、ミサイル発射車両が腕であり、そしてこの管制装置が脳と言う訳だ。また、部隊の指揮機能を有しており、低層の防空システムとネットワークで繋がる事で多層防空システム全体を"統合"した運用が可能となる。



【情報処理装置】
レゴ 地対空ミサイル ウォークロコダイル5
 情報処理装置は、システムの各ユニット、及びネットワークで連接された他システムが収集した情報を処理する高性能コンピューターであり、上記の統合指揮管制装置に有線接続されて使用される。他システムと連接すれば扱う情報量が膨大となる為、こうした高性能コンピューターで情報処理を行う事で初めて指揮官や管制官はスムーズな指揮管制を行えるのだ。



【レーダー波受信装置】
レゴ 地対空ミサイル ウォークロコダイル6
 レーダー波受信装置は、文字通りレーダー波を受信する為の装置だ。誤解されがちだが、敵のレーダー波を受信するESM装置のような物ではなく、自信のレーダー波の反射を受信する為の装置だ。一見地味な装置だが、この装置とレーダーを同期させる事でなんとウォークロコダイルは"カウンターステルス能力を得る"のだ。そしてこれは現状世界で唯一ウォークロコダイルが持つ能力でもある。なお、システム上この装置は最低2つ必要だ。





 以上の6つがウォークロコダイルのシステム構成品だ。次は発射されるミサイルの紹介をしよう。ウォークロコダイルは航空機と弾道ミサイルの両方を対処出来る優れたシステムだ。しかし航空機と弾道ミサイルは飛翔高度も飛翔速度も大きく異なる為、ウォークロコダイルは"航空機迎撃ミサイルと弾道弾迎撃ミサイルの2種類を運用"する。

 航空機迎撃ミサイルは、"最大射程350km"とも言われる大型の地対空ミサイルであり、100kmでも長距離とされるこの世界で300kmオーバーの射程は正しく超長距離と言える。これだけ射程が長いので当然ミサイルは大型だが、高性能なAESAレーダーを内蔵し、高度な飛行制御システムに制御された8枚の全遊動翼、推力変更ベーン、ハイGに耐える強固なボディ、目標の未来位置予測能力、高威力弾頭と非常に撃墜率が高いのが特徴だ。通常この手のミサイルは小型の戦闘機には機動性の問題から命中は期待出来ないとされるが、ウォークロコダイルの場合、上記の性能による小型機にも対処可能と言われている。

 弾道弾迎撃ミサイルは、大気圏外での弾道ミサイル迎撃を担当するミサイルだ。弾道ミサイルはブーストフェイズ、ミッドフェイズ、ターミナルフェイズと言う3段階を経て目標へと着弾するが、このミサイルはターミナルフェイズにおいて迎撃する。ターミナルフェイズでの迎撃と聞くと再突入後の迎撃をイメージしがちだが、このミサイルは"高度150km~250km程の大気圏外"で目標にコンタクトする。この為、ミサイルには航空機迎撃ミサイルのような動翼が付いていない。迎撃方式はHit-to-kill式であり、大気圏離脱後に切り離されたKV(迎撃体)が高性能赤外線センサーとサイドスラスターで位置を微調整しつつ目標へと直撃し、その運動エネルギーをもって目標を粉砕する。ただしこうしたシステム上、大気圏内での迎撃は出来ない。

 上記のようにウォークロコダイルは弾道ミサイルと航空機の両方に対処出来るとても優れた防空システムであるが、ウォークロコダイルの能力はこれだけに留まらない。現状ウォークロコダイルのみが有する能力がある――そう、カウンターステルス能力だ。ウォークロコダイルはレーダーと距離の離れた複数の受信機を同期させて目標を検知するMSRシステムを実用化させている。このMSRシステムによって本来戻ってこないステルス機の電波を受信機で受信し、リアルタイムにコンピューター処理する事でステルス機の探知を実現したのだ。これはアストメリア国防軍以外未だどこも実用化していない技術である故、ウォークロコダイルが"唯一のカウンターステルス能力を持った防空システム"と言われているのだ。

 もっとも、この技術を用いても通常の航空機程に正確な位置の検出は困難であるが、それでも通常のレーダーや低周波レーダーよりも高い精度の探知が可能だ。ステルス目標と判断された場合、非ロックオン状態でミサイルを発射し、指令誘導によってミサイルを誘導、そしてミサイル本体の高性能AESAレーダーで目標をロックオン(ステルス機と言えどレーダーとの距離が近ければ十分検出は可能)してこれを撃墜する。なお通常の機体相手でも同様のプロセスで撃墜する。

 さて、長々と紹介した通り、ウォークロコダイルは本当に驚異的な性能を誇る地対空ミサイルシステムだ。その性能は対立国からすれば恐ろしい限りであろう。しかし、こうした高性能兵器に付き物なのがその莫大なコストだ。たった1発のミサイルでも東洋のレートで億単位の値段がし、さらにシステム全体ともなれば数百億円もの導入費用が掛かる。高性能どころか超高性能なのはもはや疑いの余地はない防空システムであるが、導入国がアストメリア共和国以外にはレゴネシア民族連邦しかない(レゴネシア民族連邦製はカウンターステルス能力が省いた上で自国製トラックにシステムを積むなど改修を施している)のもその高過ぎるコストが原因であろう。レゴネシア民族連邦もよくこんなぶっ飛んだ価格のシステムを導入を決定したものだ。

 ウォークロコダイルの短所は価格だけと言う訳にはいかない。全てにおいて完璧な物が存在しないように、ウォークロコダイルにも弱点はある。ステルス機が探知可能とはいえ、それは中~高高度を飛行するステルス機に限定されるのだ。ステルス機を探知するシステムの関係上、遮蔽物の多い低高度を飛行されると探知が困難となり、匍匐飛行などで侵攻してくるステルス機の探知能力は通常レーダーとさほど変わらなくなってしまう。もっともこれはレーダー全般に言える事でもある(だからこそ匍匐飛行が行われる)。他にもミサイルが大型故に装填数が少なく、装填数を増やすには高価な車両の追加配備が必要となってくる。そして装填数が少ないと言う事は、時に目標の取捨選択が必要となり、何を迎撃し、何を下級システムに任せるのかと言った指揮官の判断力も要求される。

 上記のように短所はあるものの、それでも航空機にも弾道ミサイルにもステルス機にも対処出来、なおかつ超広範囲をカバーできる性能は事実であり、これ程高性能な地対空ミサイルシステムは他に存在しない。故に現時点では正しく究極の防空システムと言い切って良いであろう。










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2017-07-29 : 陸軍関連記事 : コメント : 21 :
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時には最先端技術が足を引っ張る事もある

 当ブログではこれまでアストメリア陸軍について色々と紹介してきたが、読者の皆さんはアストメリア陸軍は常に最先端を行く精強な軍隊と思ってはいないだろうか? いや、確かにそうとも言えるのだが、最先端故に問題に悩まされ、返って弱体化しているのではないかと言える部隊も中にはある。連載第19回目となる今回は、そんなアストメリア陸軍が抱える問題を記事にしたい。※一部数値(砲弾数など)はLEGOブロックで実際に作り実際に積載する数値であり、現実のそれとは基準が異なります。

 アストメリア陸軍第1機甲旅団は、陸軍最強にして多くの部隊が装軌化された文字通り機甲部隊である。この第1機甲旅団における間接火力支援を担当する部隊が第1砲兵中隊だ。第1砲兵中隊は射撃指揮小隊と射撃小隊によって構成され、射撃小隊にはSTUD SYSTEMS社が開発したウォーベアー自走155mm榴弾砲が配備されている。

 このウォーベアーは通常弾でも30kmに達する長射程を持ち、最新の射撃管制システムやネットワーク戦にも対応した間違いなく世界トップレベルの自走榴弾砲だ。しかし、ウォーベアーはただの自走榴弾砲ではない。その最大の特徴はなんといっても"世界に先駆け実用化した液体装薬"であろう。液体装薬を採用した事でウォーベアーは車内スペースを有効活用出来、なんと40発もの155mm榴弾を搭載出来る。
レゴ 自走榴弾砲 ウォーベアー
 射撃体勢のウォーベアー自走155mm榴弾砲。



 さて、そんな凄い自走砲であるウォーベアーだが、意外な事に現場の評価が良くないのだ。しかも"多少悪いとかではなくかなり悪い"のだ。それもウォーベアー最大の売りである筈の液体装薬の評価が散々である。ウォーベアーの液体装薬は2液式であり、2種類の液体を混ぜ合わせる事で初めて爆燃するようになる。この為、当然2種類の液体装薬が必要となり、現場から補給が非常に大変との声が上がっている。

 では、具体的にどう大変なのかと言うと、先ず補給時には別々のタンクにそれぞれの液体装薬を補給しなければならない。よく燃料は1系統に統一すべきと言われるが、それは2系統の燃料を用意するのは容易ではないと言う意味でもある。そう――ウォーベアーは2系統の装薬が必要なのだ。しかも世界に先駆け実用化したと言う事は、誰も扱った事のない代物であり当然ノウハウなど欠片もない。これは補給上大きな問題だ。また、実際の補給時に兵士達は非常に神経を使う事になる。万が一入れる装薬の種類を間違えでもしたら大問題であり、そうなったらタンク及び薬室のオーバーホールが必要となるのだ。過去には実際にこうした騒動もあった。
レゴ 自走榴弾砲 ウォーベアー2
ウォーベアーの第1液体装薬タンク。薬室を挟んだ反対側に別のタンクがある。



 上記の補給上の問題だけならまだなんとか……ならない気もするが、まぁここはなんとかなると仮定しよう。だが液体装薬にまつわる問題はまだあるのだ。2液式の液体装薬は薬室内で2種類の液体を素早く均等な濃度で混ぜ合わせなければならない。これが技術的に難しく、開発元のSTUD SYSTEMS社は実用化したと主張しているが、どうもこれが完全には実用化出来ていないらしいのだ。現場からの報告では装薬の混合が上手くいかない事もあり、射程にバラつきがあると言う。これは"致命的な欠陥"とも言え、最悪榴弾砲としてまともに機能しないであろう。さらに混合技術が不完全と言う事は"暴発"のリスクも拭えない。

 このように最先端技術を投入した最強の自走榴弾砲である筈のウォーベアーは、その最先端技術が問題となり、欠陥の烙印を押されかねない不安定で使いにくい兵器となってしまったのだ。アストメリアの砲兵よ、そんな装備で大丈夫か?










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2017-07-25 : 陸軍関連記事 : コメント : 24 :
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第1機甲旅団の火力は低い?

 ふと、アストメリア陸軍唯一にして最強と言われる第1機甲旅団――通称機甲龍旅団(最近はさらに略して機龍旅団とも言われている)の火砲は何門あるのだろう、と言う疑問が湧いた。そこで連載第18回となる今回は、機龍旅団の小火器から火砲、さらに弾薬までその全ての数を計算したその結果とそこから見えてくるアストメリア陸軍の考える火力とは何かを解説したい。

 機龍旅団こと第1機甲旅団には様々な火器が配備されているが、今回はそれを歩兵が携帯する携帯火器、装甲車や戦車等に搭載されている車載火器、そして車両に積まれた砲弾やミサイルの予備弾などの弾薬と言った3つのカテゴリーに分けて計算してみた。読者の皆さんも気になるであろう結果は以下だ。

【携帯火器】
4.7mmPDW×40
5.56mm小銃×9
5.56mm軽機関銃×3
携帯対戦車ミサイル×3
携帯地対空ミサイル×3

【車載火器】
7.62mm機関銃×7
12.7mm重機関銃×6
30mm砲×3
40mm砲×2
105mm砲×1
120mm砲×3
155mm砲×1
車載ATM×3
車載SAM×2

【弾薬】
APFSDS×26
HEAT-MP×44
HE×40
携ATM予備弾×3
携SAM予備弾×3

 さて、このように箇条書きでまとめて見たが、読者の皆さんはこう思ったのではないだろうか。「あれ? 最強旅団って言う割には火砲の門数が少ないし火力低くない?」と。確かにそのファーストインプレッションは間違っていない。120mmの戦車砲こそ3門と充実しているものの、間接火力支援を担当する155mm砲は1門しかない。同盟国レゴランド民主主義連邦や対立国の通尊民主主義人民共和国と比較すれば総火力は控えめに見えるだろう。しかし、これには理由がある。通信技術が発達した現代では数もよりも質が重視される傾向にあるのは読者の皆さんもご存知だろう。この質と言うのは"通信技術を駆使して素早くかつ正確に火力を集中させる"能力とも言える。これが第1機甲旅団の火力が一見控えめに見える理由だ。第1機甲旅団は現時点では最もISRやネットワークを駆使している旅団であり、前述の素早くかつ正確に火力を集中させる能力に長けているのだ。



レゴ 戦車 装填
 ウォーハウンドMk.2機動主力戦車に弾薬を補給する戦車兵達。ウォーハウンド機動主力戦車はコンパクトな戦車として有名だが、驚く事に12発もの砲弾を積載できる。



 注目すべき点は他にもある。それは豊富な予備弾薬だ。弾薬の項目に記述したように戦車砲や榴弾砲の弾薬、さらに対戦車ミサイル等の予備弾までもしっかりと配備されている。つまり継戦能力が高いのだ。これは以前記事にしたACE概念にも関わってくる。ACE概念で継戦能力を高めた所で弾薬が尽きれば戦闘の継続は困難だ。その為、アストメリア陸軍は各車両の弾薬積載数も考慮している。特定の能力を伸ばしただけでは他とのバランスが取れず弊害が生まれてくる。だからこそ"全体を底上げする"と言うアストメリア陸軍の考えが現れていると言えよう。また、上記の全ては各車両に積載可能となっている。これはつまり"上記の火器が丸ごと機動可能"なのである。

 このように一見すると火力が低そうに見える第1機甲旅団であるが、読み解いていくと素早い集中や正確性、継続性と言った各種要素も深く取り入れた、マクロ的視点で見た最先端の火力に優れた旅団だったのだ。










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2017-07-23 : 陸軍関連記事 : コメント : 21 :
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